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2017年10月24日火曜日

なぜ、うつ病はひらがな表記なの?〝鬱〟という字について













どの記事を見ても、
〝うつ〟とひらがな表記をされているのを
不思議に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、〝うつ〟の表記についてふれていきます。


最近までは、〝鬱〟が正式な漢字ではなかった?

一般に、ウツビョウを調べると〝うつ病〟と
ひらがなで表記されていると思います。
その理由は、最近まで
常用漢字(一般的に使用する漢字)ではなかった
ということが原因です。

鬱という漢字は、病院の診断書で目にする程度で
ほとんどひらがなで表記されていたと思います。
時代は進み、漢字は書くのではなく打つようになりました。
パソコンやスマートフォンの普及ですね、
難しい漢字も、字書で調べずに表記することが出来ます。
それに伴い、という難しい漢字も
常用漢字の仲間入りをしました。

うつ病鬱病には違いは無く、
現在では鬱という漢字が重苦しいために
記事などを書く際
うつ病と未だに表記している方も多いです。


〝鬱〟の成り立ち

鬱という字は非常に複雑で、特殊でもあります。

もともと、鬱蒼(うっそう)という言葉などに使用されるように
訓読みは〝しげ(る)〟と読むことが出来ます。
漢字をバラバラに見ていくと

まず上の部分 木缶木
という字が挟まれています。
は酒を入れる容器を表しています。

下を見ると
かんむりの下に(ちょう)と(さんずい)があります。
は匂い酒といって、香りの良いお酒をさし
は髪のつややかな女性などを表します。
それを、で覆っているとなります。

流れで見ていくと、
木に覆われた場所で
髪の長い女性が良い香りのお酒を造っている
といった内容になります。

だんだんとそこから派生して
・木々で香りがふさがれる。
・風通しが悪く、蒸れた状態。
・滞(とどこお)り前に進めない。
など、物事に差支える表現に変わり
ふさぎ込み、悶々(もんもん)として前に勧めない状態
という意味合いを持ち
現在のとなりました。


まとめ

漢字は意味を知ると、納得できるものです。
鬱という字も、難しく嫌煙されがちですが
的を得た表現が出来ます。

それと共に、鬱という字には
『木々が鬱蒼か(うっそう)としている』
『鬱勃(うつぼつ)とした闘志』
『鬱金香(うっこんこう)←チューリップの異名』
など、プラスイメージな言葉にも使われているんです。
そういった事柄をふまえて
鬱病を振返ってみると、
少し前向きになれるような気がしませんか?

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