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2016年4月18日月曜日

勘違いしやすい、交感神経と副交感神経の疲れとは?






鬱病には自律神経が大きく関わっています、
ではここで問題です。

鬱病は、この中でどの状態でしょう。
①交感神経優位
②副交感神経優位
③どちらも優位
④どちらも働かない

答えられますか?実は、鬱病患者で
きちんと自分の状態を把握できている人は
結構少ないのです。


自分の状態を正しく知る

先ほどの正解は、④です。
補足ですが、かなり荒い言い方でいうと
交感神経は活発
副交感神経は休息
そういった働きがあります。

鬱病と診断され、どっぷりうち状態の場合は
ヤル気はおろか感情すら現れなくなってきます。
自律神経自体が機能していないので
挙句、『起きれない』『食べたくない』と
生きる為の動作すら行わなくなります。
最後には『生きている必要がない』
鬱病による自殺者が後を絶たないのも
こういった背景があるんです。
『辛くて死んだほうが楽だ』という方より
『生きてても死んでるようなものだ』という
本来あるはずの生への執着をなくしたための
行動だと私は考えてます。


鬱へのアプローチをよく考えてみましょう

鬱病になると、投薬治療が始まります。
では投薬により、身体にどんな変化があるのでしょうか?
鬱の薬は、セロトニンという
副交感神経を活性化させる物質に働きかけます。
副交感神経は、休息や治癒などの働きを担っています。
でも、疑問に思ったことありませんか?
『ヤル気が出ないのに、これ以上休むのはなぜ』
こういった疑問を持つことは、とても大切です。
なぜ副交感神経の活性化が大切なのか
説明していきます。


副交感神経に働きかけるワケ

鬱病を発症した経緯に、その理由が隠されています。
鬱病の入口は
ストレスからくる自律神経失調症です。
イライラしやすかったり、興奮しやすかったりします。
交感神経が過剰に反応し続け
気持ちに変化が起きます。

人はストレスを受けると、交感神経が働きます。
交感神経には、身体を活発に動かし
外敵から身を守る役割があります。
この時、人はつよい緊張を感じます。
野生の動物の場合、逃げ切れば
ストレス状態から解放され
再び副交感神経とのバランスがとれます。
しかし、人間社会ではストレスから逃れる事は難しく
常に対峙している状態。
本来、交感神経は
一時的に副交感神経(リラックス状態)より
優位に働く事はあっても
すぐに釣り合いを取り戻します。
そのため、
交感神経が働き続ける状態は異常であり
エネルギーを使い切ってしまうのです。

次の段階として、エネルギーの不足から
交感神経も副交感神経も働かない状態に陥ります。
これが鬱病の状態です。
よく交感神経と副交感神経を
天秤に例える事がありますが
鬱病の場合、その例えは
いったん忘れた方が良いでしょう。
あえていえば、
天秤が壊れて両方下がってしまった状態でしょうか。
どちらも原動力を無くし、働いていない状態で
倦怠感やヤル気が出ない症状になるのは
エネルギーを使い切ってしまったからです。

そのため、鬱病を脱するために
薬を使いまずは副交感神経を活性化させるのです。
多くの人が、その理由を知らず
『交感神経が優位だからリラックスが大切』
『ヤル気が出ないのは、副交感神経が働いているから』
とゴッチャになり混乱しやすいです。
どちらも機能不全に陥っているため、
リラックスし休息するのです。
ストレスにより交感神経が過敏に反応していたから
副交感神経をまず復活させるのです。


まとめ

今回は、鬱病の核心に迫ってみました。
心療内科でここまで詳しく教えてくれないのは、
理解するだけのエネルギーがない状態だからです。
まずは、薬で落ち着く。
そして回復してきたら、きっと疑問を持つ余裕も
出てくるでしょう。
とにかく、鬱病になったら
交感神経だの副交感神経だの
考える必要ありません。
なにしろ自律神経そのものが
オーバーヒートしてしまっているのですから。
まずは心も体も休ませ、
無理せず過ごすように心がけましょう。

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