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2016年3月28日月曜日

天気予報は鬱予報?天気と気候の変化に注意してみよう





天気によって、鬱状態に変化が起こることは
誰もが経験しているかと思います。
どうしても、雨の日や風の冷たい日は
気分が優れないものです。
もしかすると、ポカポカ陽気の気持ちいい日が苦手
という方もいらっしゃるかもしれませんね。


仮説が多い、という弊害に負けないで!

『もしかしたら、天気や気候に気分が左右するかも…』
という不安を持った方、いるかもしれまでん。
しかし、いざ調べてみると
天気と心をテーマにした記事や文献は山ほどあり
しかもそれぞれが違う視点から捉えていたりするので
足踏みをしてしまう方も多いかもしれません。
私からすると、非常にもったいない!
気持ちが天気とリンクしているところまでわかり
せっかく一歩踏み出せているのに…


天気・気候と気分の関係をデータ化しよう

山ほどある仮説ですが、
自分に必要な情報をチョイスする必要があります。
なぜなら、これだけ仮説が溢れている背景には
どんな天気や気候で気持ちに変化が起きるかが
人それぞれ違う所にあります。
例えば、春のポカポカ陽気に弱い方は
私が以前記事にした春型の季節変動型鬱の可能性があり
雨の日に憂鬱になる場合も
心因性なのか低気圧などによる不調なのか
まずは見極める必要があります。

そこでオススメなのが
気分の落ちる日、どんな
天気・気圧配置・湿度・温度だったのかを
メモにして貯めることです。
日記のように毎日記録できれば望ましいですが、
鬱病にとっては苦痛となる場合もあります。
まずできる日に実施し、なんとなくで構いませんので
自分の気分予報ができるとベストです。


気圧による気分の変動

雨の日というのは、例外を除けば低気圧の状態です。
低気圧になると、体にどんな変化が起こるのでしょうか。

まず、低気圧の状態は
普段よりも若干ですが空気が薄いです。
ということは、身体の外からかかる圧力が
普段よりも少ないということ。
私たちの身体は、重力とは別に
空気からの圧力にさらされています。
それが通常の状態ですので、身体のつくりも
それが基準となっています。
しかし低気圧では、空気が減り外側からの圧力が下がります。
すると身体が押し返そうとする力が勝り、
バランスが崩れるのです。

この時身体の中では、普段よりも血が流れやすくなり
いちばん高い位置にある頭は、
普段よりも巡りが良くなっています。
鬱病ではちょっとした変化にも敏感になっているので
気持ちに現れてしまうのです。
耳も鼓膜や三半規管など、気圧に影響を受けやすく
不調の原因になることがあります。

また、雨の日は血液中のリンパ球が増えます。
リンパ球は、病気や怪我を治そうとする働きがあり
雨の日に節々や古傷が痛むのは
リンパ球の活動が増えたからです。
雨の日は、身体が防衛状態にあると思ってください。
普段は気にならない、小さな掻き傷や昔の傷にも働き
外部のウイルスにも強い状態です。
しかし、リンパ球の働きが多いと
風邪の時に感じる倦怠感に似たダルさを
感じてしまう場合があります。


雨=憂鬱という、潜在意識

雨の日は、意図しない部分でそんな働きがありますので
無意識に『雨は憂鬱だ』という感情が生まれます。
鬱病でなくても、雨は気分が優れない人が多いのは
そういった背景があるのです。
鬱病だと、体調の変化を敏感に察知し
さらには潜在意識による憂鬱感が追い打ちをかけます。


雨を知ることは、雨を好きになること

そもそも、雨は誰の上にも訪れます。
(日本は特に)
しかし、潜在意識というのは
そうそう変えることができません。

それならば、雨のことをもっと知り
新しい情報を取り入れてみてはいかがでしょうか?
例えば、雨音には1/f揺らぎというリラックス効果や
雨が地面にぶつかった際の
マイナスイオン効果も期待できます。



日本人は、雨も楽しんでいた


また、日本人は古来より
雨を情緒あるものと捉えて
むしろ楽しんでいました。
それは日本語をみてもわかります。
少し紹介しましょう。

翠雨(すいう)
草木の青葉に降り注ぐ雨

樹雨(きさめ)
雨上がり後に、木々の茂った下を歩いていると
葉の水滴がポタポタと降ってくる様子

白雨(しらさめ)
雲が明るいのに、雨が降っている様。

狐の嫁入り雨(きつねのよめいりあめ)
日は照っているにも関わらず雨が降っているのを
不思議な雨として呼んだ。

五月雨(さみだれ)
梅雨の時期にかけて降る、6月ごろの雨。
雨間を五月晴れ(さつきばれ)と呼んだ。

遣らずの雨(やらずのあめ)
訪ねてきた人の帰りを足止めするように
降り出す雨。昔はこれを
『もっとゆっくりしなさい』という捉え方で
楽しんでいた。

驟雨(しゅうう)
またをにわか雨といい、
突然に降ってぱたっとやんでしまう。

小糠雨(こぬかあめ)
春先などの、霧状で降るというより舞うような雨。

喜雨(きう)
日照りが続いたあとに降る雨、慈雨(じう)ともいう。

それ以外でも、雨をさす言葉は多くあります。
雨あがり・雨脚・雨模様・雨宿り
まだまだ探すとたくさんあります。


まとめ

特に日本人は、自然に対してとても感受性豊かで
四季と天気を楽しむ能力には長けているそうです。
現代には、そういった言葉は忘れられてきましたが
先人のDNAは受け継いでいるはずです。
雨の日は、体が守りに入り
なかなか活気が出ません。
しかし、リラックスするには、雨の日は
とても向いていると言えます。
あえて雨を受け入れ、どっぷりと脱力感に浸り
リラックスしてみてもいいかもしれません。
それに、雨に関する美しい日本語は
一言でと言ってしまわずに、とても
優しい気持ちになります。
雨に詳しくなり、楽しんでみるのも
ひとつの手かもしれませんね。






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