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2016年3月26日土曜日

鬱が引き起こす、意外な身体の不調






うつ病といえば
頭痛・めまい・動悸・吐気・肩こり
など、『ストレスかな…』と
精神的な原因を思い浮かべることは
誰もが経験あるかと思います。
しかし最近では、意外な身体の不調が
鬱による場合があると
話題になっています。


原因不明の痛みに注意!

鬱病は、これまで心の病気
言われてきましたが、
これだと曖昧で
間違った解釈をしてしまう人が
多いように思われます。
鬱病とは、心というよりも
脳の病気と解釈してください。

頭痛に肩こり、腹痛など
精神的なストレスや緊張などの影響で
痛みを生じることはなんとなく
想像できるかと思います。
しかし、なぜそういった痛みを生じるのか
考えたことはありますか?
先ほど、鬱病は脳の病気と説明しました。
これが、痛みと大きく関係しています。

鬱病は、脳の機能が
上手く作動していなかったり
過剰に反応してしまっている状態です。
そうした中で、脳の誤作動により
身体に痛みが現れることがあります。
頭痛では頭、肩こりでは肩、
腹痛では胃や腸などの消化器系に
痛みによる不調が出ます。
しかし症状が重く、受診しても
特に問題も見つからず
診療を終えてしまうことが多々あります。
これは、鬱病からくる痛みである
可能性がとても大きく、
その場合は心療内科にかかる方が
望ましいかもしれません。
先ほどは特に症状の出やすい
頭や肩などを例にあげました。
しかし、人によっては手足のしびれや
口腔内の痛みなど
鬱病と関連付けるのが難しい箇所に
症状が出ることがあるほど
人それぞれであることを
知っておく必要があります。


モノアミン仮説

鬱病は脳の病気といいました。
しかし、実際は鬱病になる仮説は
定まっておらず
原因がはっきりしていないのも事実。
心の病気という認識が離れないのも
こういった現状があるからかもしれません。
その仮説の中に、
モノアミン仮説というものがあります。
これは、脳内のモノアミンの不足が原因という
一般的なものです。
モノアミンはセロトニン、ノルアドレナリンなどの
気持ちに作用する脳内物質の総称です。
今までにも、セロトニンのリラックス効果など
紹介してきましたが
モノアミンには
痛みを抑える働きがあるとされています。
モノアミンの減少により、
本来より強く痛みを感じたり
必要のない痛みまで敏感に感じてしまうのです。


こんな痛みに注意

しかし、なにか
ヒントのようなものが欲しいところです。
そこで、痛みの感じ方や感じる頻度に注目です。
鬱病で生じる痛みには、ある特徴があります。
突発的な鋭い痛みというよりも
慢性的な鈍い痛みが多いといわれているのです。
私も思い返してみると、原因不明といわれていた
頭痛や肩こりが
慢性的で重くジワジワと
痛んでいたような気がします。


まとめ

もちろん痛みそのものを
心因性であるとしてしまう考えは危険です。
きちんと受診されることをお勧めします。
しかし、受診して異常が見られなかった場合は
心療内科で相談してみると
新しい突破口ができるかもしれませんよ。






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