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2016年1月6日水曜日

投薬治療を勝手にやめると…、悪夢に苦しんだ私の記録






私はある時期、鬱状態の回復と
子どもに対し親としてなんとかしたい
という気持ちから
心療内科の薬を
半年間止めた経験があります。

子どもが生まれた時、
禁煙に成功した経験があったため
依存を断つ
という気持ちが強かったんです。
結果、とんでもない状況に陥りました。

半年したころに、憂鬱感が出るようになり
これは予兆だと気づき心療内科へ。
先生より
『それはいけないね、これからは
一緒に少しずつ減らしていこう』
といわれ、以前と同じ量の投薬治療を
再び開始しました。
せっかくの鬱症状緩和も虚しく
これまでとは明らかに違う鬱状態が出て
その後半年くらいは苦しみました…。



薬断ちと悪夢の恐ろしさを実感

この時の私は、毎晩
悪夢を見てうなされ目覚める日々。
いちど目が覚めると、とても
寝る気にはなれませんでした。
ほとんどの場合、途切れた悪夢の続きを
見せられるはめになるからです。

寝ている時の私は、異常だったと
嫁が語っています。
『歯ぎしりで目が覚めて、このままじゃ
歯が折れちゃうんじゃないかと思って起こした』
『うなされてたけど、寝言が大きくて
ちょっと切迫感が伝わってきた』
何かに憑りつかれているんじゃないかと
嫁自身も怖いと感じていたようです。

さらに異常だったのが、
悪夢といえば
『朝は酷い夢を見た』
と笑い話にできるイメージ。
この時の悪夢は、それとは異なっていました。
現実が、悪夢の延長になってしまうのです。

例えば
夢の中で何かからずっと逃げる
もしくは身を潜める
という内容が多く
目覚めて、仕事への通勤中に
『後ろが怖くてしょうがない』
『人ごみが落ち着かない』など
現実世界でも夢の続きを過ごしている気分。
明らかに
普通な精神状態ではありませんでした。
職場に付けば気が引き締まり
多少は気持ちが紛れ
夜には落ち着くのですが
また同じ夢。
酷い時は、夜寝ると
朝の続きから夢が始まる場合もありました。

それに、落ち着いた時に思い返すと
この悪夢がとにかく異様なんです。
夢は記憶の整理と一般では言われているので
私の見る夢が特に異様だと感じたのです。

知らない単語、名前、場所など
潜在的にも頭に無いはずの
知識や記憶が沸いてくるのです。
もう一つが、
『自分がこんなに恐ろしい夢を作り出せる訳が…』
という夢の内容。
『自我が崩れてしまいそうなほど恐ろしい夢を
自分自身に見せる事があるのだろうか?』
という疑問まで湧いてきました。

この時の印象的なエピソード
試しにホラー映画を見た時
『本物のオバケが出てくれば
こっちの恐怖が紛れるのに』
違う恐怖感に安堵する不思議な気持ち、
これだけでも異様さが伝わるかと思います。
世の中に溢れるどの恐怖より
自分の夢が怖かったです。


心療内科での見解と
結局は時間が解決した煮え切らない終わり

この時に診ていただいた先生は、
いまもお世話になっている信頼のおける先生。
この時もありのまま、毎回相談してました。
『半年やめていたせいで、
薬への拒否反応が出ることがある』
『薬はかなり慎重に減らさないと
体自身が欲しているので悪い影響が出る』
まとめると、この二つが大きな原因でしょう。
それに
この2つの原因そのものが矛盾しているために
体や心にこれだけの
影響が出たのだと感じています。
結局は、同じ薬を半年間飲み続けて
その症状はなくなりました。
今でも、思い返すと鳥肌が立つような出来事。


もし、長期間にわたり
鬱の投薬治療を行っている方がいましたら
絶対に、自己判断で服薬をやめないでください。
先生と相談し、
減らせる薬の種類と量を相談しながら
ゆっくり行なってくださいね。

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